葉酸が不足すると、胎児の脳や背中の病気を招く恐れがあり、動脈硬化や生活習慣病にも関連することがわかってきました。
そして、2015年9月には、産婦人科医や脳神経外科医らの有志が、パンや麺類などの加工食品に、葉酸を添加することを求める要望書を、各食品団体に提出しました。
葉酸というのは、ホウレン草など緑黄色野菜に多く含まれるビタミンの1種です。
又、海外の大規模調査で、妊娠を希望する女性が、妊娠前から葉酸をサプリメントで摂取すると、子供が二分脊椎など脳や背中の病気になるリスクを大きく減らせる事がわかりました。
これを受けて、厚生労働省は2000年に、都道府県などに、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までに、食事に加えてサプロメントで葉酸を1日に400マイクログラム摂取する事を推奨する通知を出しました。
サプリメントが効果的なのは、食材に含まれる葉酸に比べ、加工食品やサプリメントの葉酸は体内で1.7倍吸収されやすいからです。更に食事だけで、胎児の病気の予防に有効な葉酸を摂取するのは難しいということもあります。
これから妊娠を考えているなら、葉酸が不足しないように、サプリメントを効果的に利用して、十分な量の葉酸をしましょう!
葉酸を多く含む食品
・ブロッコリー(ゆで) 1/4株70gで85マイクロ・グラム
・ホウレン草(ゆで) 1/3束50gで55マイクロ・グラム
・春菊(ゆで) 1/2束50gで50マイクロ・グラム
・小松菜(ゆで) 1/3束50gで43マイクロ・グラム
・ニラ 1/2束40gで40マイクロ・グラム
・サニーレタス 2~3枚30gで36マイクロ・グラム
・菜の花(ゆで) 1/3束40gで76マイクロ・グラム
・グリーンアスパラガス(ゆで) 2~3本50gで90マイクロ・グラム
・オクラ(ゆで) 4~5本50gで55マイクロ・グラム
・枝豆(ゆで) ひとにぎり50gで130マイクロ・グラム
・イチゴ 中3粒75gで68マイクロ・グラム
・マンゴー 1/4個70gで59マイクロ・グラム
・焼きのり 全角1枚3gで57マイクロ・グラム
・煎茶(抽出液) 湯のみ1杯100gで16マイクロ・グラム
・鶏レバー 一串35gで455マイクロ・グラム
・納豆 1パック40gで48マイクロ・グラム